主にバスを中心とした移動や観光ツアーなどを企画・販売しています。近年、目覚ましい増加を続けるインバウンド観光のマーケットに注目していました。そこで、外国のお客様にも使い勝手がよく、スマートフォン中心の利用シーンにおける集客ツールとしても活用できる仕組みを探していました。
単に、日本語のウェブサービスやスマートフォンアプリを多言語化しただけでは、UI・UXはもとより、国内外の複数の電子マネーなどの決済にも対応した、訪日外国人をメインの利用ユーザーに想定した仕組みを構築し、システム自体の優位性が集客にもつながるような流れを作りたいと考えていました。
訪日外国人とひとくくりにいっても、国籍や地域、言語によって利用されるスマートフォンアプリなどが大きく異なることがわかりました。基幹のデータベースなどは一つのみにし、それをアウトプットするアプリはターゲットに応じて開発を分けるという結論となりました。
そこでインバウンド観光として最大のマーケットである中国人をターゲットとしては、誰もが利用しているWeChat上で起動するアプリケーション「ミニプログラム」で予約システムを構築。「ミニプログラム」のメリットとしては、アプリケーションのダウンロードが不要で、QRコードを読み込むことで軽量アプリがりようできるという部分です。国籍を問わず、訪日外国人にとって旅でしか利用しないスマートフォンアプリをダウンロードするのはかなりハードルの高い行為ですので、手軽に利用できる「ミニプログラム」は最適なソリューションであると感じました。もちろん、WeChatとの親和性が非常に高いため、商品の検索から購入/決済、問い合わせといった包括的な業務に対してもムーズに対応することが可能です。
